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  • 商品の特質が大事

    しかし、インテリア・家具カテゴリーが持つリピート性の悪さが、商品政策を拡大路線に走らせた。会員が1度は購入しても、商品が丈夫なため、買い替える機会は少なく、売上を作るには品揃えが必要と判断。中国における生産に踏み切った。
    中国の工場は品質面もレベルアップし、原価を抑えられる。ただし、商社経由で1ロットは座椅子にして500~600個の発注。当初は売れると見込んでいた数量だったが、自社商品を真似されたりして、中国から商品が到着する数カ月後には、想定の上代では売れず、頻繁に値引きしないと売れない事態が待ち受けていた。
    売れる態勢が整っていないのに、数カ月前に契約した商品はコンテナで港に着く。450坪の倉庫では間に合わず、倉庫を5つも借りて総面積800坪を使い、商品をなんとか保管する状態が続いた。当時は横持ち運賃だけでも相当な費用がかかっていた。最終的には、かさむ在庫をさばくために、「1円オークション」を活用して、原価割れで販売するまでに陥っていった。

    リピート注文あってこそのビジネス

    上場を目指し、急ぐあまりに無理な計画を立てることや、売上を新規顧客に頼り、効率の悪い広告でも継続出稿することなどは、どのネット通販事業者にも起りうる危険性だ。通販とはリピート客がいて成り立つビジネスであり、現在の顧客データを見れば、将来の事業規模はシミュレーションが可能だ。中長期的な戦略構築や、投資計画。それを実現する人材の育成や確保――。これらを整えた先についてくるのが売上拡大だ。"売上拡大の甘い罠"に惑わされることなく、身の丈に合った商いをする。ヒルリードの倒産はEC事業者に、ビジネスの基本に立ち返る必要があることを、教訓として示したのではないだろうか。【編集部・小西智恵子】

  • lucifer10 - Jul 01 2008 | ec, ビジネス, 経済

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