ageha | Shared With: Everyone - Jan 05 2008 | 著作権, 2007, *人名, 岡田有花岡田有花さんによる2007まとめ。
1)「Second Life」の衰退
2)「ニコニコ動画」の急成長
3)「初音ミク」がネットの「創造力」を刺激。
4)ユーザーが創るコンテンツの拡大と、既存の著作権の枠組みとの矛盾の拡大、衝突。■ネット VS. MSM
* 「アサヒる」「初音ミク」「ローゼン麻生」、現代用語の基礎知識に
* ネット流行語大賞に「アサヒる」
* TBS「アッコにおまかせ」の初音ミク特集に批判相次ぐMSMの報道姿勢に対してネットが大きな声をあげ、マスメディア側もそれに応えざるを得なくなる。
マスメディアがネットの意思を、以前よりも強く気にするようになった1年。
■「炎上」* 古くは2005:「オタ」「きもい」──スタッフのブログ発言、企業を巻き込む騒動に
* 吉野家、「テラ豚丼」動画騒動で謝罪
* INFOBAR 2告白は「事実無根」三洋が説明、「本人が謝罪」これらはネットメディアだけでなくMSMも報道する事態になった。ネットとテレビは以前よりも“近づいて”きたのかもしれない。
■「Second Life」の衰退* 「『Second Life』“不”人気、7つの理由」
* 「Second Life「企業が続々参入」の舞台裏」将来、3次元仮想世界が当たり前に使われる日は来るかもしれないが、それは今ではなく、また、今のSecond Lifeではないだろう。
■「ニコニコ動画」の急成長* ニコニコ動画はYouTube動画にコメントを付けるサービスとして1月15日にβ公開、
* 同24日には1日当たり200万PVを突破。
* YouTubeからのアクセスしゃ断を受けていったん閉鎖
* γ版でクローズドサービスとして復活。■ユーザーが創るコンテンツの拡大
1. “埋もれた職人”に光を——ひろゆき氏に聞く「ニコ動(RC2)」
2. この速さなら買える!——WiiよりXbox360が売れる「ニコニコ市場」1. 「動画にコメントがもらえる」というシンプルな仕組みや匿名性が、無名の“職人”たちの創作魂に火を付け、動画職人や演奏職人などさまざまな才能を発掘。職人同士のコラボレーションも当たり前におき、見知らぬ人同士が音楽、歌、イラスト、動画をそれぞれ担当して“マッシュアップ”するということも起きた。
2. 動画の直下にユーザーが商品アフィリエイトを貼り付ける「ニコニコ市場」からは、動画に関連した「ネタ商品」が売れ、MADと呼ばれるマッシュアップ動画から、アイドル「Perfume」のCDが売れるなど、新しい流通の可能性も見せつけた。
■初音ミク、降臨* DTMブーム再来!? 「初音ミク」が掘り起こす“名なしの才能"
* 「初音ミク」画像がネットから“消えた”?かつてのブームは見る影もなくしぼんだアマチュアDTMが、歌うバーチャルアイドル「ボーカロイド」という姿で“復活”。CGM(Consumer Generated Media)の理想型を、最も急速に、最も分かりやすく体現。
ニコ動との“相乗効果”で、ミクは成長していく。ミクで作った歌だけでなく、画像や動画も続々とアップされ、ネットユーザーのみんなの力で1人の「バーチャルアイドル」が育っていった。かと思うと「ミクが画像検索から消えた」という珍事も注目を集めた。「ミクを画像検索できないのは大企業の陰謀だ」なんて説まで飛び出した。
この騒動がここまでユーザーの耳目を集めたのは、草の根ユーザーが創り出すコンテンツと、企業主導の既存のコンテンツ流通システムとの矛盾が、ユーザーの違和感として常にあったからかもしれない。
■既存の著作権の枠組みとの矛盾の拡大、衝突。
1. 私的録音録画小委員会:反対意見多数でも「ダウンロード違法化」のなぜ
2. 著作権保護期間は延長すべきか 賛否めぐり議論白熱 (1/3)
3. 「初音ミク作品」騒動、ドワンゴとクリプトンが“和解”コメント1.「違法にアップロードされた動画や楽曲をダウンロードすることも違法にしよう」という議論。今のところ「ダウンロード違法化」を推進する権利者団体の意見が、そのまま通りそうな気配。
2.著作権保護期間を50年から70年に延ばそうという権利者側の意見と、「それでは自由なコンテンツ流通が妨げられる」というユーザー側の意見対立。
3.既存の著作権制度の枠組みと、一般ユーザーのネット利用やコンテンツ創作——プロによる商業ベースを前提にした「著作権」と、CGMの世界でユーザーが盛り上げる作品の「著作権」との矛盾
08年は07年以上に、ネット上での創作が盛り上がってくるだろう。音楽も動画もイラストも、一般ユーザーがネットで自由に発表できる環境が整ってきている。旧来の著作権の枠組みと、ユーザーの自由な創作との相克の先に、新しい何かが見えてくるかも知れない。
